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1997-04-10 ArtNo.10069
◆＜星＞全ての政府部門を自主経営組織に転換
【シンガポール】シンガポールの公共部門は、効率的なサービス提供を目指し、今月から国防省と内務省を除き全て自主運営機関(AAs:ｵｰﾄﾉﾏｽ･ｴｰｼﾞｪﾝｼｰｽﾞ)に転換された。これに伴い各省庁に自主経営権が認められ、来年からは、政府部門間でも相互にサービス料を徴収し合うことになる。
リチャード・フー蔵相が8日催された政府部門99機関のＡＡｓステータス認定式の席上語ったところによると、昨年3月にＡＡｓ指定を受けた14機関と合わせて、113の政府部門に自主経営が認められることになったが、国家機密と安全に関わる国防省と内務省は、ＡＡｓの認定から除外された。ＡＡｓスキームの下、各政府部門は如何なる料金で如何なるサービスを提供するか自主的に計画を立て、所定のサービス基準を満たすとともに、国民のニーズに応じねばならない。こうした計画のキーポイントは予算書の中に明示されねばならず、またサービス目標や生産目標の達成に関する年次報告書の作成が奨励される。ＡＡｓにはこの他、入札や職員(上級職を除く)の雇用に関わる自主裁量、経費節約に伴う余剰の次年度への繰り越し等が認められる。大蔵省は納税者に代わって公共サービスのバイヤーの役割を担い、各政府部門の実績や目標に基づいて予算を配分する。総理府のような政策決定機関の生産実績を評価するのは困難だが、国内経済の実績等から予算に調整が加えられる。フー蔵相によれば、政府機関の自主経営化に伴い公共料金が高騰するようなことはないと言う。(ST,BT,LZ:4/9)
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