SEAnews 1997-04-21 ArtNo.10186

【シンガポール】アップル・コンピューターの世界的再編計画に基づき先週閉鎖された当地アップル・デザイン・センターの胡国輝所長は、国家科学技術局(NSTB)の補助を得て、新会社を設立、低コストＰＣ(ﾊﾟｿｺﾝ)の製造に乗り出す。
台湾から帰国したばかりの胡氏が聯合早報紙に語ったところによると、5月1日に発足する新会社2社中の1社は、1400～2000Ｓドル台の大衆的アップル・コンピューターの製作を目指す。アップル・デザイン・センターはずっとこの種の低コストＰＣ(ﾊﾟｿｺﾝ)の研究に携わって来たが、アップル本社が同市場からの撤退を決めたため、機会が生じた。市場は依然としてこの種のＰＣを必要としており、解雇されたデザイン・センターのスタッフをできるだけ吸収して新会社を設立する。もう1社はやはりアップル・デザイン・センターの研究を引き継ぎアジア言語ソフトウェアの開発を手がけると言う。ＮＳＴＢスポークスマンによると、同局はこれまで、アップル・デザイン・センターに補助金を支給してきたが、センターの閉鎖に伴い補助も停止した。しかし同局は替わって胡氏の新会社に補助金を支給、その創業を支援すると言う。(LZ:4/19)