SEAnews 1995-03-28 ArtNo.1025

【シンガポール】昨年、政府部門や企業への少なからぬ大量納入契約を獲得したディジタル・イクウィップメントはシンガポールにおけるＰＣ(ﾊﾟｿｺﾝ)販売でＩＢＭを追い越し、ＩＰＣとトップの座を分け合ったものと予想している。
ディジタルＰＣビジネス・ユニットのピーター・ハーグレーブス重役(GM)は、「政府入札を獲得するのは企業の声望を高めるには役立つが、ボトムライン利益には余り貢献しない」との通説を否定した。同氏によると12カ月間に2000台のＰＣを納入する契約では価格は12カ月間固定されているため、当初3カ月間のマージンは厳しいが、その後は改善すると言う。昨年20モデルのＰＣ価格を最大18％引き下げた同社は、一層の値下げを行う計画は今の所ないが、なお1、2モデルの値下げを行う可能性は有る。昨年企業向け販売で大きな成果を収めたことから今年はリテール・ビジネスに力を入れる。リテール・ビジネスを抜きにしては昨年の200％の売上成長を再現するのは困難で、スターリオン・シリーズのマルチメディアＰＣもしくは既存ＰＣをマルチメディアＰＣに改造して販促を図ると言う。(BT:3/27)