SEAnews 1997-04-28 ArtNo.10291

【カルカッタ】セメント業界は予想される国内総生産(GDP)の7％の成長からセメント需要が1996／97年度の6920万トンから今年は8100万トンに10.5％拡大、センメント販売の伸びも96／97年度上半期に記録された20％を上回るものと予想している。
しかしセメント業界筋はその反面、トラック運転手のストライキに伴う供給不足が今年一杯続く可能性は少なく、昨年並みの価格の軟化が生じると予想している。セメント価格は1996／97年度を通じて13％下降した。同年の生産量は結局8％の成長にとどまったが、消費は9％の伸びを見た。地域別に見ると、西部地区では消費が6％下降し、生産が13％アップ、南部地区では消費が6％アップし、生産が1％下降、北部地区では消費が11％、生産が13％それぞれアップ、東部地区では消費が11％、生産が5％いずれも上昇した。
1996／97年度の国内製造能力は8100万トンで、2000年までに9500万トンに拡大されるものと見られる。国内セメント会社トップ100社の計画投資額を見ると、8800億ルピーで、内3020億ルピーは西部地区、3500億ルピーは南部地区、1180億ルピーは東部地区、500億ルピーは北部地区、600億ルピーは中央地区に投資される。これらのプロジェクトの大部分は2000年までに完成する。しかし1996／97年度には1400万トン製造能力拡張が予想されたにも関わらず、実際に追加された製造能力は800万トンにとどまった。業界筋は1400万トンの製造能力の拡張には2～3年を要すると指摘している。今年も提案されている600万トンの拡張計画の内の500万トン分が実際に追加される見通しだ。(ET:4/26)