【シンガポール】ロイヤル・ブラザーズはスコッツ・ロードのMelia at Scottsホテルを売りに出した。アナリストはこの永久所有権付き不動産に2億Ｓドルの値が付くものと予想している。
ホテルは非公開入札にかけられ、エドモンド・タイ＆Coが入札のアレンジを引き受けているようだ。昨年末には245室の同ホテルを30階建てコンドミニアム2棟に建て替えることが原則的に認可されており、4万6000平方フィートの敷地には、合計床面積420万平方フィート、108ユニット(各平均1530平方ﾌｨｰﾄ)のコンドミニアムを開発できる。市場観測筋の2億Ｓドルのプライス・タグに、440万Ｓドルと見積もられる開発税も含めると、開発可能総床面積を基準にした1平方フィート当たりのコストは1053Ｓドルになる。同価格は1月に売却されたスコッツ・タワーの1平方フィート当たり1093Ｓドルを僅かに下回る。
また2億Ｓドルのプライス・タグが実現すれば、1994年に同ホテルを1億600万Ｓドルで買収したロイヤル・ブラザーはほぼ100％のキャピタル・ゲインを享受できる。しかし同グループは8500万Ｓドルの社債発行により同取引をファイナンスしたため、如何なるキャピタル・ゲインにしろその15％のみをシェアすることになる。現在同ホテルは約650万Ｓドルの営業粗利益(金利、減価償却、減債基金、マネージマント・フィー、税等を含む)を上げているとされる。(ST:6/16)