SEAnews 1997-07-30 ArtNo.11437

【シンガポール】シンガポール証取(SES)に米ドル建てで今年1月に上場を果たした香港拠点のモールド・ベース・メーカー、Lung Kee Metalsは(LKM)中国広州の新工場が来年初に稼働するのに伴い、売上が初年度に3～5％、2年目には最大10％拡大するものと予想している。
ＬＫＭのウィリアム・ウェイ重役(EM)が18日語ったところによれば、10万平方フィートの新工場は月間500セットのモールドを製造できる。月産1000セットの上海新工場と合わせてグループの製造能力は10％アップする。現在同社はトングアン、香港、シンガポールの工場で標準型を7000セット、カスタム・メードを1250セット製造している。
広州工場では特に欧州市場向けにモールド・セットを製造する。欧州市場の規模は香港／広東省市場の2倍の27億ＨＫドルと見込まれるが、同社の欧州売上は目下のところ200万～300万ＨＫドルで、3億9600万ＨＫドルの同社営業額の1％に満たない。
マレーシアの新工場はスケジュールより9ヶ月遅れて来年6月に稼働するが、月間150セットのカスタム・メード・モールドを製造するに過ぎない。目下のところ現地合弁のMectech Sdn Bhdは賃貸工場で月間30セットを製造している。
ＬＫＭは毎年売上の二桁成長を目指しており、20％の成長を目標にしている。向こう3年間には1億ＨＫドルを投じて中国北部、中国西部、インドに3工場を建設する。中国では大連、成都、西安、インドではボンベイが候補地に上がっていると言う。(ST,BT:7/29)