SEAnews 1995-04-07 ArtNo.1163

【シンガポール】ＣＫタン及び前ダイナスティー・ホテルのオーナーとして知られるタン・ブラザーの内紛でホテル／百貨店権益を2人の弟に売り渡したタン・ウィーチェン氏が経営するダイナスティー・ホテルズ・インターナショナル(DHI)がニュージーランドにおけるホテル及びサービス・アパートの経営に乗り出した。
ＤＨＩは5日、シンガポールの出版事業家スタンレー・タン氏に率いられるニュージーランド拠点の不動産開発会社パシフィック・グループに資本参加したと発表した。タン・ウィーチェン氏の長子で、ＤＨＩの取締役を務めるジェフリー・タン氏は、記者会見の席上、スタンレー・タン氏とＤＨＩがパシフィック・グループの約90％の権益を握っていると語ったが、ＤＨＩの具体的な出資率を明らかにすることは避けた。パシフィック社と他のニュージーランド企業シンフォニー・グループはクウィーンズタウンとクリスチャーチで総額3000万ＮＺドル(S$2760万)の豪華ホテルとサービス・アパートの開発を手掛けており、96年第2四半期には完成する予定だ。これらは完成後パシフィック・グループ傘下のパシフィック・ホテル・マネージメントの管理に委ねられる。パシフィック・ホテル・マネージメントは1997年初までにニュージーランド全国に1000ベッドのホテル／サービス・アパート・チェーンを展開する計画だ。ニュージーランドでは観光業が急成長を遂げており、アーネスト＆ヤングの報告によれば、2000年までに新たに3500室のホテル客室が必要になると言う。(ST,BT:4/6)