SEAnews 1997-08-18 ArtNo.11670

【ムンバイ】地場トラクター会社エスコーツは、ＨＭＴがPinjoreに設けたトラクター部門の51％権益を売却するために募集した入札の50ラークのデポジトの返還を求めない方針を決めたが、このことは同社が依然としてＨＭＴのトラクター部門に強い関心を抱いていることを示す証左と見られている。
関係入札は3年前に募集され、マヒンドラ＆マヒンドラ(M&M)、Eicherルノー、Larsen & Toubro-John Deere、そしてエスコーツが応札、エスコーツは131クローの最高価格をオファーした。しかしＨＭＴのその後の処理は進捗を見ていない。しかしエスコーツは今年第1四半期に50ラークのデポジトの返還を求めない代わりに同入札の期限延長を要求、ＨＭＴはこれを認めた。このことは同入札事務が依然継続中であることを示している。
ＨＭＴが何故最高価格をオファーしたエスコーツに直ちに権益を売却しなかったかについては、エスコーツが独自の研究開発(R&D)の経験を持ち込むことをＨＭＴが嫌ったためと見られている。これに対してＬ＆ＴのパートナーJohn Deersは国際的にも著名なトラクター会社で、こちらの魅力が勝る。同社は114クローをオファーしていたが、今ではエスコーツ並に入札価格を引き上げている。とは言えエスコーツも必要ならドイツ企業Fendt社の技術を導入することをオファーしたようだ。この他、最近のトラクター業況の活況で、ＨＭＴが権益売却に消極的になっている可能性もあると言う。(IE:8/16)