SEAnews 1995-04-10 ArtNo.1191

【シンガポール】スイスの医薬品会社ホフマン・ラ・ロシュ傘下のGivaundan-Roureが4500万Ｓドルを投じてウッドランズに建設した調味料／香料原料工場が7日、オープンした。
新工場はスタッフは220人、香料原料年間4000トン、調味料原料年間2500トンの製造能力を有し、目下30～50％の稼働レベルにある。アジア太平洋地域向け製造業務を欧州からシンガポールに移したことにより、同社は急成長する市場におけるそのポジションを強化し、納期も短縮できる。同社の93年の総売り上げは14億3600万スイス・フラン(S$18億)で、アジア太平洋地域の売上がその14％を占めた。同年にはアジア／ラテン・アメリカ市場の急成長が欧州における成長鈍化を埋め合わせた。オーストラリアとインドネシアに製造拠点を有する同社は、昨年5月のインドに続き、最近日本工場も完成させ、目下中国における合弁交渉を進めている。また香港、フィリピン、台湾、タイ、ベトナムにはマーケッティング事務所を有する。一方、親会社のロシュはビタミン剤工場のシンガポールへの移転を計画していると言う。(ST,BT:4/8)