SEAnews 1997-09-19 ArtNo.12093

【クアラルンプル】マレーシア政府は17日、経常収支の赤字削減のため国内製造業者に外国の港湾や空港に替えて、国内の港や空港を使用するよう督励した。
リン・リョンシク運輸相がこの日語ったところによると、依然として30％の製造業者が隣国の港湾／空港を使用しているが、国内の施設は効率的で、十分な設備を備え、料金も低いため、外国の港湾を使用する口実は最早存在しない。マレーシアの輸入の22％、輸出の26％がシンガポールを経由しており、このためマレーシアは昨年約5億Ｍドルの損失を被ったと言う。
また、サミー・ベル公共事業相はこの日、少なからぬ政府プロジェクトが入札によらず発注され、政府に多額な損失を被らせていると指摘、政府は最近の閣議で全ての契約を公開入札を通じて発注するよう指示する方針を決めたと語った。
一方、サバルディン・チク文化芸術観光相によると、政府は国民に海外旅行を見合わせ、国内旅行に変更するよう勧告する方針だ。昨年は710万人の外国人旅行者が112億Ｍドルの外貨をもたらしたが、海外旅行した620万人の国民も海外で68億Ｍドルを支出した。政府は今のところ海外旅行を規制する考えはないが、一連のキャンペーンを通じて国内旅行を奨励するという。(ST,LZ:9/18)