SEAnews 1995-04-12 ArtNo.1220

【シンガポール】スイスの医薬品会社ホフマン・ラ・ロシュはシンガポールにアジア太平洋地域の営業本部(OHQ)を設けることを計画、近く経済開発局(EDB)にＯＨＱステータスを申請する。
ロシュ・シンガポールのコー・チュンフイ重役(MD)が10日語ったところによれば、既に1年前からＥＤＢと同問題を協議してきた。同社は現在シンガポールに市場開発／流通センターを設けている。来年はビタミン剤工場を建設する計画で、目下ジュロン・タウン公社(JTC)と6ｈａの用地取得交渉を進めている。先週は子会社のGivoudan-Roureが4500万Ｓドルの香料／調味料原料工場をオープンしており、これにより同社のシンガポールへの投資額は5000万Ｓドルに達した。また昨年処方薬の流通センターをクアラルンプルからシンガポールに移し、当地スタッフは100人となったが、年内にビタミンと精製薬品の流通センターも香港からシンガポールに移転するため、年末までに香港から30人のスタッフが合流する。同社は現在日本、インドネシア、台湾、韓国、オーストラリア、パキスタンに製造拠点を有し、目下中国でも合弁工場を建設している。昨年の同社営業額は143億1000万スイス・フラン(S$174億)だった。(BT:4/11)