SEAnews 1997-09-30 ArtNo.12219

【シンガポール】米国ディスク・ドライブ・メーカーのシーゲートは今年初にオープンしたアンモーキオ工場の契約労働者500人を整理するとともに、1週間の予定でトゥアス及びウッドランズのディスク・メディア工場の操業を停止した。
昨年の世界的な設備拡張ブームが祟って、今年に入って以来ディスク・メディアの供給過剰が顕在化しており、シーゲートは先週カリフォルニアのディスク・メディア工場の操業も1週間停止した。
シーゲートは今年6月にはハイエンド・ドライブの生産を削減したと報じられたが、同社のハイエンド・ドライブはほぼ全量がアンモーキオ工場で製造されている。アンモーキオ工場には今回の契約労働者の解雇以前には1万2000人が就業していた。シンガポールにおける同社従業員1万8500人の内の約20％が契約労働者で、この種の労働者は一般の授業員よりも高めの給与を支給されているが、就業の保証がない。
6月期四半期のシーゲートのハイエンド・ドライブ出荷量は25％ダウン、同カテゴリーにおける同社の世界市場シェアは60％から54％に下降した。
シーゲートはまたデスクトップ・ドライブの需要軟化と値下がりに悩まされており、このことは最近のシンガポールの貿易統計にも現れている。8月のディスク・ドライブ輸出は7月の17.7％の成長から僅か1.7％の成長に鈍化した。
一方、シーゲートのシンガポール拠点の管理職が相次いで交替しており、アラン・シュガート氏は依然として会長ポストを維持しているものの、今月初めにはStephen Luczo副社長がシュガート氏に代わり、社長兼ＣＥＯに就任している。(BT,ST:9/28)