SEAnews 1997-11-03 ArtNo.12650

【クアラルンプル】マレーシア自動車販売業者協会(MMTA)によると、マレーシアの今年初9ヶ月の自動車販売の伸び率は22％と、今年通年の目標成長率12％を遙かに超える急成長を見た。
しかしマレーシアの自動車産業は依然輸入部品に大きく依存しており、こうした自動車産業の活況に伴い多額の外貨が国外に流出している。こうした中でマレーシア政府は自動車及び自動車部品の輸入規制の強化に乗り出した。輸入関税が引き上げられた他、自動車ローンの上限は購入価格の75％から70％に引き下げられ、返済期間も最大5年に制限された。自動車業界筋は、株式市況の低迷、Ｍドル相場の軟化、輸入関税の引き上げ、ローン規制と、4重苦、5重苦に直面、ディストリビューターらはベルトを締めてかからないと生存もおぼつかないとしている。
それだけではなく、年間自動車免許料も20Ｍドルから50Ｍドル、国際ライセンスは150Ｍドル、プロベーショナル・ライセンスは100Ｍドル、仮免許は30Ｍドル(3ｶ月)／60Ｍドル(6ｶ月)に、それぞれ引き上げられた。
しかしながら新年度予算に盛り込まれた規制は2000ＣＣを下回るクラスの乗用車には適応されておらず、プロトン・カーの輸入関税は13％、プロディアはゼロ％にとどめられた。こうしたことから衝撃は専ら非国産車メーカー、取り分け高級車輸入業者を直撃する見通しだ。(STAR,NST,MBT:11/1)