SEAnews 1997-12-01 ArtNo.13016

【クアラルンプル】マハティール首相は先週土曜(11/29)、マレーシアが原油と交換に88億米ドルの援助を台湾に要請したとの報道を、根拠のない噂に過ぎないと否定した。
マハティール首相はカナダのバンクーバーでアジア太平洋経済協力会議(APEC)サミットに出席後、2日間にわたり訪日したが、訪日の途次台湾に立ち寄り台北中正空港で台湾の蕭万長行政院長と会談した。
この日夕刻帰国した首相は空港における記者の質問に対して、台湾当局者の言を引用した外電の報道を否定するとともに、「台湾には1000億米ドルの援助を依頼したが、断られた。もし1000億米ドルが認められたら、2000億米ドルを所望したい」と冗談を言った。
それによると、蕭行政院長との会談は、偶然のことで、カナダから東京に赴く途中台湾に立ち寄ることは当初のスケジュールにはなかった。しかし東京への着陸許可の取得が遅れたため、台北に立ち寄ったが、台湾外務省の招請も受けていないと言う。(ST,LZ:11/24)