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1997-12-02 ArtNo.13031
◆<馬>KL、来年のGDP成長見通しを下方修正
【クアラルンプル】マレーシア政府は、Mドルの軟化と株式市況の低迷で、来年の国内総生産(GDP)成長見通しの下方修正と政策転換を強いられている。
マハティール首相は先週日本経済新聞及びテレビ東京に対して、「今年は7%のGDP成長が見込まれるが、来年は6%、あるいは多少それを下回る可能性もある」と成長鈍化の可能性を示唆した。アナリストは首相の最新の成長見通しは、当初の成長志向からの大幅な方向転換と評している。
マレーシアは当初依然として8%の成長が可能としていたが、10月に発表された大蔵省の見通しは今年8%、来年7%だった。これに対してアンワル副首相は先週金曜1997年下半期の成長率を7.4~7.6%と見通す政府予測を明らかにした。
しかし証券業界のアナリストの大多数は、第3四半期の成長率が7.4%にとどまったことから、来年のGDP成長率は6%を下回ると予想している。MMSインターナショナルは今年通年の成長率を6.2%、来年は3.9%と予想した。
マレーシア政府は直面する経済的困難を打開する狙いから、先週金曜、労働集約産業への外国投資を再び開放、同時に外人労働者の受け入れを拡大すると発表した。アナリストはマレーシア政府がMドルの値下がりを機に輸出拡大を梃子に経済成長の回復を目指しているものと見ている。(ST,BT:12/1)
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