SEAnews 1997-12-08 ArtNo.13108

【クアラルンプル】マレーシアの10月の貿易収支は8月の11億5000万Ｍドル、9月の12億1000万Ｍドルの黒字から、再び1億4200万Ｍドルの赤字に後退、年初10カ月の貿易赤字は昨年同期の8億Ｍドルから14億Ｍドルに拡大した。とは言え、10月の赤字額は、昨年同月のそれを80％以上下回っている。
統計局の発表によると、10月の輸出は、引き続き安定成長基調を維持、昨年同月比27.7％増の217億Ｍドルに達した。特に電気／電子製品輸出は35.7％の伸びを見た。
輸入は昨年同月比23％増の218億Ｍを記録したが、輸入の伸びは主に6億Ｍドルの商業用航空機の購入による。航空機や船舶等の大型品目の輸入は10億Ｍドルをマーク、再輸出は1億Ｍドルにとどまった。この種の大型品目の輸入を除けば、10月の貿易収支は8億Ｍドルの黒字になる。
主要な貿易相手国は、依然米国、日本、シンガポールで、これら3国との往復貿易だけで、貿易総額の51.5％を占めた。(LZ,ST:12/7)