SEAnews 1998-01-21 ArtNo.13549

【ムンバイ】インド中央政府はタタ・インダストリーズLtd(TIL)が新設オフショア・ファンド“インディアン・オートモーティブ・コンポーネンツ・ファンド・マネージャーズLtd”に4万9000米ドルを出資することを認めた。
新オフショア・ファンドは、タタ・エンジニアリング・アンド・ロコモーティブ・カンパニーLtd(TELCO)の自動車製造事業に部品を供給する使命を負うたTata AutoComp Systems Ltd(Taco)の様々な自動車部品製造事業に投資するために設立されたもの。
最近発表した小型車インディカを、Maruti800並みの価格で販売する計画のＴｅｌｃｏは、輸入部品に依存することはできず、地元部品のサプライ・チェーン構築が同プロジェクトの成否を決めることになる。しかしながら資本集約的でハイリスクなインドの自動車事業に接近する国際投資銀行はこれまでほとんど存在しなかった。こうした中で今回のユニークな資金調達の試みに注目が寄せられている。消息筋によれば、タタはメリル・リンチに新ファンドへの投資を働きかけているもようだ。(IE:1/20)