SEAnews 1998-02-14 ArtNo.13812

【シンガポール】アードモア・パーク、スコッツ28等のトップ・エンド・コンドミニアムの転売価格が過去数ヶ月間に少なくとも25％下降している。
ＳＴ紙に掲載された不動産広告によれば、アードモア・パークのオーナーは平方フィート当たり1504Ｓドルで買い手を募集している。同コンドミニアムの各ユニットは昨年平方フィート当たり平均1972Ｓドルで販売されたものである。スコッツ28の某オーナーに至っては平方フィート当たり1200Ｓドルで売却を図り、条件として10％以上をキャッシュで支払うことを上げている。
一方、不動産エージェントらは、転売価格の値下がりはさしたる問題ではないが、バイヤーが鳴りを潜め取引が成立しないのが、問題と語る。シンガポール測量士／評価士協会(SISV)の統計によれば、アードモア・パークでは昨年8－12月の間にわずか2件の取引が成立したに過ぎない。スコッツ28では昨年1月、3月、6月、9月、12月には1件の取引もまとまっていない。
不動産コンサルタント、エドモンド・タイ＆Ｃｏのアナリストによると、通貨／株式市場の不透明を反映して、昨年10－12月の間に民間不動産市場の気分は突然急降下したと指摘する。(BT:2/13)