SEAnews 1998-02-16 ArtNo.13829

【クアラルンプル】マハティール首相は今日(2/16)予定されるゴー・チョクトン首相との会談に先だってシンガポールのストレーツ・タイムズ及びビジネス・タイムズのインタビューに応じ、二国間問題は拘りを捨て、柔軟な姿勢で処理する必要があると指摘した。
首相は二国間の妥協を要する問題として、ゴー首相が掲げたとされる水供給問題(ｲﾝﾀﾋﾞｭｰ記者の言。しかしゴー首相は先週土曜には、今回の会談の中心は二国間問題よりも域内諸国が直面する金融危機と語っている。)以外に、シンガポール国内のマラヤ鉄道(KTM)所有地の再開発問題とバトゥ・プテ島(ﾍﾟﾄﾞﾗ･ﾌﾞﾗﾝｶ)の領有権問題を挙げ、「マレーシアはこれらの問題について柔軟に対応する用意が有るが、歩み寄りは一方的なものではなく、双方からなされねばならない」と語った。
リー・クアンユー上級相のジョホール州の治安に関する問題発言にも関わらず、両国関係は一度も凍結されておらず、また当時に比べ現在の状況は大幅に改善している。
マレーシアがそれ自身の港湾を建設すれば、当然シンガポールとの間に競争が生じるが、競争しながらも相互補完的な協力関係を維持できると言う。(ST,BT:2/14)