SEAnews 1998-02-17 ArtNo.13845

【クアラルンプル】サーバー用ビジネス・ソフトウェアで世界をリードするドイツ企業ＳＡＰ AGは先週、自動車産業のための地域インダストリアル・センターやＳＡＰｉｅｎカレッジの開設等、マルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)事業に4000万米ドルを投資する計画を発表した。
ＳＡＰのLes Hayman社長兼ＣＥＯ(南ｱｼﾞｱ太平洋地域担当)が、明らかにしたところによると、両計画はＭＳＣステータスの認可を待って実行に移される。目下シンガポールに存在する地域工業センターのマレーシアへの移転は、昨年11月に結ばれた3500万ＭドルのＤＲＢ－Ｈｉｃｏｍに対するビジネス・ソフトウェア納入契約の条件の1つで、同センターではＤＲＢ－Ｈｉｃｏｍと共同で自動車産業向けソフトウェアの研究開発(R&D)が手がけられる。
ＳＡＰは同プロジェクトに2000万米ドルを投じ、ドイツ、マレーシア、シンガポールのキー・エンジニアを同センターに配置する。開発されたソフトウェアはＤＲＢ－Ｈｉｃｏｍグループ内部で使用される他、世界市場に投入される。
地元大学と共同で設けられるＳＡＰｉｅｎカレッジは、Ｒ／3システムの専門技術者を同社顧客に供給することを目指したもので、目下地元大学4校と交渉を進めている。この内ユニバーシティー・クバンサアン・マレーシア(UKM)は既にそのカリキュラムに関係コースを加えることを認めている。これらの大学の会計、エンジニアリング、ビジネス学部卒業生は職場で関係ソフトウェアやツールを運用する知識と技術を施される。次期修学年度からスタートする同プログラムにも2000万米ドルが投資され、来年末には関係訓練を施された最初の3000人が卒業することになると言う。(STAR,ｺﾝﾋﾟｭｰﾀｲﾑｽﾞ:2/16)