SEAnews 1998-02-21 ArtNo.13912

【カルカッタ】Sterlite Industries India Ltd(SIIL)のA Agarwal会長は、モントリオールに赴きインディアン・アルミニウム・カンパニーLtd(INDAL)の権益買収計画に対するアルキャンの支持を求めたが、アルキャンはこれを拒絶した。
エコノミック・タイムズのインタビューに対して、アルキャンの重役陣がアガルワル会長と会談したことを確認したアルキャンのSuresh Thadani財務担当重役(CFO)は、アルキャンがＩｎｄａｌの現経営陣を引き続き支持する方針を明らかにするとともに、「全く相談もなくなされた買収提案は明らかに敵対的なもので、少なくとも現状では譬え1％でもＩｎｄａｌのシェアを手放す考えはない」と語った。また、ＳＩＩＬが公開買付の下限を10％から20％に引き上げたことにより、状況は何ら変化していないと言う。
Ｉｎｄａｌ幹部によると、金融機関／ミューチュアル・ファンド／政府系銀行が合計37.97％のＩｎｄａｌシェアを握っているが、これらの株主はＳＩＩＬの買収提案を検討する以前に、先ず技術移転や将来の投資問題を考えるはずで、アルキャンのシート及びフォイル領域の技術はＩｎｄａｌの拡張計画には不可欠と指摘した。こうしたことから観測筋はＳＩＩＬの公開買付の成否に懐疑的になっており、最低買付限度を10％から20％に引き上げたことで、その実現の可能性は益々遠のいたと見ている。(ET:2/20)