SEAnews 1998-03-04 ArtNo.14040

【シンガポール】シンガポール放送事業管理局(SBA)は、Advent Television Pte Ltdにデジタル・テレビジョン放送の試運転を認めた。
同試運転は1998年2月末から3カ月にわたり実施され、欧州におけるＤＶＢ(ﾃﾞｼﾞﾀﾙ･ﾋﾞﾃﾞｵ･ﾌﾞﾛｰﾄﾞｷｬｽﾃｨﾝｸﾞ)システムの機能や効果が調査される。デジタルＴＶの試運転が東南アジアで実施されるのは初めてのこと。
ＳＢＡはＤＶＢの他、米国におけるＡＴＳＣ(ｱﾄﾞﾊﾞｰﾝｽﾄ･ﾃﾚﾋﾞｼﾞｮﾝ･ｼｽﾃﾑｽﾞ･ｺﾐﾃｨｰ)システムや日本のＩＳＤＢ－Ｔ(ﾃﾚｽﾄﾘｱﾙ･ｲﾝﾃｸﾞﾚｰﾃｯﾄﾞ･ｻｰﾋﾞｼｽﾞ･ﾃﾞｼﾞﾀﾙ･ﾌﾞﾛｰﾄﾞｷｬｽﾃｨﾝｸﾞ)システムの評価も進める。シンガポールに適したデジタルＴＶスタンダードを推薦するためシンガポール・デジタルＴＶテクニカル・コミティーが既に設立されており、これら3システムのいずれがシンガポールに適しているかを調査する。
デジタルＴＶシステムは高品質な画像を実現し、マルチ・チャンネル・プログラミング、インターラクティブ・マルチメディア・アプリケーションに対応できることから、ＳＢＡは最終的に国内のＴＶ放送を全てデジタル方式に転換する計画だ。
ＳＢＡは先月17日には日本郵政省とＩＳＤＢ－Ｔやマルチメディア・サービスに関する調査協力契約を結んでいる。同協定に基づきＳＢＡは日本のデジタル・ブロードキャスティング・エクスパート・グループと共同で来月デジタルＴＶやＩＳＤＢ－Ｔシステムに関するセミナーを開催する。(LZ:3/3)