SEAnews 1998-03-05 ArtNo.14056

【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場の電子部品契約製造会社ＪＩＴホールディングズLtdは消費用電子製品や通信機器領域の需要が急増する中で、今年はマレーシアと中国における製造業務を積極的に拡大する。
ＪＩＴのゲイ・チーチョン重役(ED)がＡＦＸアジアに語ったところによると、同社は昨年12月に中国とインドネシアの新工場を稼働させたばかりだが、既にフル操業状態でこれ以上生産を拡大するゆとりがない。このため年内にマレーシアの工場スペースを現在の25万平方フィートから30万平方フィートに、中国のそれを4万平方フィートから24万フィートに拡張し、従業員も増員する。インドネシアの製造施設は3万3000フィートで、当初これを1999年までに25万平方フィートに拡張する予定だったが、最近の政情不安で見合わせた。
シンガポールの20万平方フィートの工場ではハイエンドな消費用電子製品や新テクノロジー製品の製造が手がけられ、マレーシア工場は、シンガポールの製造業務を補完し、消費用電子アセンブリーを製造している。中国ではプリント基板(PCB)アセンブリーや消費用電子製品の完成品等が製造されている、
1998年3月期の年商は3億9600万Ｓドル、税引き前利益は1780万Ｓドルを見込んでおり、この内1億6691万Ｓドルは国内売上、624万Ｓドルはマレーシアにおける売上で占められる見通しだ。チャンギ空港に建設中の25万平方フィートのロジスティクス／ディストリビューション・センターも年内に完成する。同社はこうした拡張事業費用を、昨年11月の公募資金4800万Ｓドルで賄う方針だ。(STAR:3/4)