SEAnews 1998-03-24 ArtNo.14296

【シンガポール】シンガポールの昨年の学卒初任給は平均2406Ｓドルと、前年の2137Ｓドルから12.6％アップした。
国立シンガポール大学(NUS)と南洋理工大学(NTU)が、昨年10月15日から同年12月30日の間に両校の新卒者8447人を対象に就業状況を調査したところ、就業率は94.9％と、前年の調査結果を1.4％ポイント上回った。また専門学位取得者の給与が平均2498Ｓドルと、非専門学位取得者の2148Ｓドルを上回り、栄誉応用科学士(ｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰ工学)、工学士(土木)、理学士(建築)が高額給与トップ・スリーを占めた。
以下は両大学各学科卒業生の平均初任給。括弧内は前年の数字(単位S$)。1）文学士1988(2013)、2）栄誉文学士2386(2403)、3）栄誉社会学士2329(2456)、4）理学士2032(1962)、5）栄誉理学士2419(2399)、6）理学士(ｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰ/情報技術)2403(2276)、7）栄誉理学士(ｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰ/情報技術)2752(2565)、8）企業管理学士2119(2091)、9）栄誉企業管理学士2623(2464)、10）文学士(設計学)2500(1633)、11）設計学士2748(2642)、12）理学士(建築)2793(2628)、13）理学士(不動産管理)2404(2365)、14）歯科学士2534(2446)、15）理学士(薬剤)－(2700)、16）医学士2700(--)、17）法学士2420(2700)、18）会計学士2002(1977)、19）商学士2140(2152)、20）栄誉マスメディア学士2393(--)、21）応用科学士(ｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰ工学)2545(2360)、22）栄誉応用科学士(ｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰ工学)2975(2818)、23）応用科学士(材料工学)2550(2460)、24）栄誉応用科学士(材料工学)2660(2700)、25）工学士(土木)2835(2627)、26）工学士(電子)2689(2574)、27）工学士(機械)2647(2583)、28）工学士(化学)2736(2803)。
シンガポール経済は昨年7月以前にはなお好調を維持していたため、大部分の学生が5月以前に就業口を見出している。通貨危機に伴う景気後退で、今年以降数年の就業状況は楽観できない。なお調査時点で就業していた医学士は僅か1人、法学士は6人、調査に回答した文学士(設計)もたった2人で、調査は必ずしも全面的なものではなく、現状を正確に反映しているとは言えない。また調査回答率は64.9％だったと言う。(LZ:3/22)