1998-04-22 ArtNo.14651
◆<馬>自動車部品のNHFH、今年も20%増益予想
【クアラルンプル】クアラルンプル証取(KLSE)二部上場を目指すNew Hoong Fatt Holdings Bhd(NHFH)は、国内経済の不振に関わらず、1998年12月期も税引き前に20%の増益と15%の売上増を見込んでいる。
NHFHのチン・ジットシン重役(ED)が20日催された公募引受契約調印式後語ったところによると、1997年12月期には前年比17%増の1232万Mドルの税引き前利益と、前年比30.1%増の7131万Mドルの売上が達成された。マレーシアの自動車業界は域内経済危機の打撃を受け低迷しているが、NHFHがベースとするリプレースメント・パーツ市場は依然として成長を続けている。
持ち株会社のNHFHは、傘下にNew Hoong Fatt Auto Supplies Sdn Bhd、NJ Metal Stanmping Sdn Bhd、JHI Soon Auto Metal Sdn Bhdを有する。NHFHはこれらの子会社を通じて主にリプレースメント市場向けの自動車部品やアクセサリーの製造/卸/マーケッティング/販売、メタル・スタンピングの供給、電気塗装サービスを手がけている。またEON及びタンチョン・モーターと、プロトン/ニッサン純正部品のディーラー契約も結んでいる。
今後の事業成長は輸出によっても牽引される見通しだ。その製品をタイ、西アジア、英国に輸出するNHFHの昨年の輸出売上は営業額の6%を占めたに過ぎないが、今年初3ヶ月の輸出額は40%の成長を見た。
NHFHは額面1Mドルの新株200万株と譲渡株1604万株を1株2.80Mドルで公開する。内1200万株は通産省公認のブミプトラ投資家向けに、また404万株は機関投資家向けに私募にかけられ、残りの200万株が公募される。これにより同社の払込資本は3800万Mドルから4000万Mドルに拡大、台湾パートナーNan Ji Automotive Enterprise Co Ltdの持分は現在の15%から7%に縮小する。
公募調達する560万Mドルと別途株主割当により調達する1843万Mドルの内、719万Mドルは銀行借入の返済に、452万Mドルは新工場建設資金の一部に充当される。
新工場の建設により同社の生産能力は年間48万ユニットから30%ほど拡大すると言う。(MBT,NST,STAR:4/21)
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