SEAnews 1998-04-28 ArtNo.14731

【ペナン】ビジネス・アプリケーション・ソフトウェア・プロバイダーとして知られるＳＡＰ AGは、引き続き域内におけるスタッフの拡充を図っており、今年は30％の増員を予定、マレーシアでは新マネージング・ディレクター(MD)とジェネラル・マネージャー(GM)を含む22人の雇用を予定している。
ＳＡＰのJohn Hilton DuBois南西アジア担当副社長が先週木曜に催されたペナン新オフィスの開所式の席上、語ったところによると、新ＭＤのリクルートは先月25日にヒー・キムファ前ＭＤが突然辞職したのに伴うもの。目下のところDuBois副社長が、暫定的にＳＡＰプロセッシング(ﾏﾚｰｼｱ)Sdn BhdのＭＤを兼ねており、日常業務に影響は出ていない。
ＳＡＰＲ／3クライアント・サーバー・エンタープライズ・アプリケーションの顧客の急増から、ペナン新オフィスに続き半島マレーシア北部に更にサポート・オフィスを開設する必要が生じている。現在同社のソフトウェアは世界の1万3500サイトにインストールされており、内100サイトがマレーシアに存在する。
同社は今後一層中小企業市場に照準を合わせる方針だ。世界的に中小企業はＳＡＰの顧客ベースの40％を占めるが、マレーシアでも39％に達している。マレーシアのエンタープライズ・リソース・プラニング(ERP)市場で同社は現在40％のシェアを握っており、2000年までにこれを60％に引き上げる計画だ。
マレーシアにおける営業額は昨年60％の成長を見、マレーシアは同社にとってオーストラリア、ニュージーランドに次ぐ、アジア太平洋地域第3の急成長市場になっている。ＳＡＰはマレーシアにおける売上が2000年には1億5000万Ｍドルをマークするものと予想している。今年のアジア太平洋地域売上は30～35％の成長が見込まれると言う。(ｺﾝﾋﾟｭｰﾀｲﾑｽﾞ:4/27)