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1998-06-02 ArtNo.15147
◆<星・馬>ガス交渉、価格問題で難航
【シンガポール】シンガポール・パワー(SP)とマレーシアの国営石油会社ペトロナスとの液化天然ガス(LNG)売買交渉は価格問題で難航しているようだ。
消息筋によれば、ペトロナスは単に価格だけでなく、発電燃料以外の用途にガスを使用する際にはプレミアムを求めているとされる。
シンガポールは目下、15年契約(2007年まで)で日量1億5000万スタンダード立方フィート(scf)のLNGをマレーシアから輸入している。同ガスはSPの2419MW(メガワット)のスノコ発電所の燃料として使用されている。SPは昨年3月から別に1億5000万scfの輸入交渉をペトロナスと開始した。この内2000万scfはスノコ発電所の600MW拡張計画に用いられる。
ペトロナスは単にガスだけでなくより付加価値の高い電力の売り込みも図っていると伝えられているが、観測筋はこれは駆け引きに過ぎないと評している。輸出するにもマレーシアには十分な電力余剰がなく、仮に新たに500MWの発電所を建設すれば、送電施設を抜きにしても5億米ドルの投資を必要とする。また電力は送電中のロスが大きく、既にパイプが敷かれているLNGを輸出した方が手間がかからない。
最新のブリティッシュ・ペトローリアム・スタティスティクス・リビューによれば、マレーシアは1996年には354億立米のガスを生産したが、国内消費したのは162億立米に過ぎない。もともとLNGの輸出は手間がかかるが、最近の東アジアの経済危機で、買い手を探すのは一層困難になっている。したがって既にガス・パイプラインが敷かれたシンガポールはペトロナスにとって、最も手近で手軽なキャプティブ・マーケットと言える。このためアナリストらは、最終的に交渉がまとまるのは間違いないものと見ている。(BT:6/1)
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