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1998-06-13 ArtNo.15302
◆<星>STIC、中国/インドで複数の発電事業準備
【シンガポール】シンガポール・テクノロジーズ・インダストリアル・コープ(STIC)は今年末までに中国北部と東部で少なくとも2件の大型発電事業契約を獲得できる見通しで、STICの完全出資子会社STエネルギーはまたインドで複数の発電プラントの買収交渉を進めている。
STICスポークスマンはこの点に関して、インドでは目下初歩的な交渉が進められているが、実際に交渉がまとまるか否かを予告することはできないと語った。
伝えられるところでは、STICは中国では20~50MW(メガワット)の発電施設を物色、同時に300~350MWのプロジェクトにも関心を寄せている。またインドでは166MWクラスの施設がターゲットにされているようだ。
中国における小型発電所に関しては協定覚書(MOA)が近く結ばれる見通しだが、300~350MWクラスになると交渉がスタートしてからMOAが調印されるまでに2~3年を要するとされる。通常、正式契約の前には了解事項覚書(MOU)が取り交わされるが、発電事業に関してはMOAが必要とされる。例えばSTエネルギーは2年前に四川省における284MWの複合サイクル発電事業に関わるMOUを交換したが、その後同プロジェクトは全く話題にも上らなくなっている。
STCの最新の年次報告書によると、同社はこれまでは戦略的メガ・プロジェクトを重視してきたが、最近は短期間に立ち上げが可能なプロジェクトのパイロット・フェーズを重視していると言う。短期間に立ち上げの可能なプロジェクトを多数手がけることにより、収入源が確保され、腰を据えてメガ・プロジェクトに取り組むことも可能になる。またパイロット・プロジェクトが成功すれば、その経験を生かして同様のプロジェクトを多数展開できると言う。(ST:6/12)
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