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1998-06-29 ArtNo.15500
◆<星・印尼>関係にすきま風?、リー上級相談話に苛立ち
【シンガポール】BJハビビ新大統領の誕生後のインドネシアとシンガポールの間のよそよそしい冷めた関係が巷間に伝えられてきたが、インドネシア新政権のタンリ・アベン国営企業担当相は、このほどビジネス・タイムズのインタビューに対して「両国関係は正しい方向に向かっているようには見えない」と、両国政府間に相互不信が存在することを確認した。
先週、ビジネスウィーク・アジア・リーダーシップ・フォーラムに出席するためシンガポールを訪れたタンリ氏によると、シンガポールが提案したインドネシアに対する貿易ファイナンス計画が、ほとんど進捗を見ていないのも、両国関係の冷却を象徴している。インドネシア企業は対外貿易面で益々深刻な困難に直面しており、この種のアレンジを今最も必要としている。両国政府の関係が正常であれば、問題はこれまでに解決できたはずと言う。
インドネシア政府が深刻に受け止めている問題の1つは、ハビビ政権のプロ改革路線が国内的にも国際的にも好評を博しているにも関わらず、インドネシアの信用を損なうようなシグナルがシンガポールから発せられること。インドネシアとシンガポールのように密接な相互依存関係を有する国の一方から絶えずネガティブなシグナルが発せられるなら、他方の経済状況の改善は困難に陥らざるを得ない。
ユニオン・カーバイト・シンガポールや少なからぬインドネシア企業の重役を歴任、スハルト前政権最後の閣僚も務めたタンリ氏は、言葉を慎重に選びながら、インドネシア新政権の以上の感触を語るとともに、シンガポールは積極的な評価を行うことにより、インドネシア市場の自信回復を促進できるはずと指摘した。
今年2月シンガポールのリー・クアンユー上級相はハビビ氏の名に直接触れなかったものの、インドネシアの次期指導者を定める選挙の結果如何が市場の大きなリアクションを呼ぶことになると警鐘したが、同発言はインドネシアの新政権、取り分けハビビ氏自身の歓迎するところとはなっていない。5月の政権交代後もシンガポールはインドネシアの新政権に対して決してポジティブな評価を行っておらず、このためハビビ氏の側近らがシンガポールの非友好的姿勢に個人的批判を繰り返してきた。
ハビビ氏は大統領就任後の初の外遊を目下計画中で、同氏はこれまでに訪問先として米国、日本、マレーシアを挙げたが、ASEAN指導者の相互訪問の慣例に関わらず、シンガポールには一言も触れていない。
タンリ氏はこの点に関して、シンガポールは、インドネシアの急激な政権交替で、新政権の評価に慎重になっているのかも知れないが、ハビビ大統領は有能で誠実な指導者であると指摘した。インドネシア最大の日刊紙コンパスが先週発表した世論調査では、56%の回答者がハビビ氏を合法的リーダーと見なしており、タンリ氏は、この激動期にあっては極めて高い支持率と強調した。
タンリ氏は今回のシンガポール訪問期間中にはリー・クアンユー上級相とも会見、以上のインドネシア側の感触を伝えたものと見られる。(BT:6/26)
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