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1998-07-08 ArtNo.15620
◆<星>外務省、鉄道駅通関施設移転巡るブルナマの報道訂正
【シンガポール/クアラルンプル】シンガポールとマレーシアの政界リーダーの経済政策論議をきっかけに、両国の懸案事項を巡る紛争が蒸し返される兆候が生じている。
シンガポール外務省が6日発表したところによれば、マレーシア駐在のシンガポール高等弁務官事務所は、マレーシアの国営通信ブルナマに対して、マラヤ鉄道タンジョン・パガル駅の通関/出入国管理/検疫施設のウッドランズ移転報道の誤りを指摘した。
それによると、ブルナマはジャヤクマール法相の国会発言を引用し、シンガポール側の関係施設が8月1日にウッドランズに移転されるのに伴いマレーシア側もその施設を移転せねばならないと報じたが、同報道内容は正確ではない。シンガポール政府は1989年に移転計画をマレーシア政府に通知したが、マレーシア政府は1993年にマレーシア側も同時に関係施設を移転すると回答したものの、昨年6月になって移転に応じぬ方針を再度通知してきたと言う。
一方、マレーシアのアブドル・バダウィ外相は、地元紙のインタビューに対して域内諸国が経済危機に直面する中でマレーシアとシンガポールは手を携えて困難を克服すべきであり、こうした時期に両国の懸案事項を持ち出すべきではないとの考えを語った。
バダウィ外相の談話は、ジャヤクマール法相兼外相が先週月曜の国会答弁で、半島マレーシアからの出稼ぎ労働者の中央積立基金(CPF)預金問題は、水供給問題やシンガポール国内のマラヤ鉄道所有地問題とセットにしてマレーシア側との交渉に応じるとの方針を明らかにしたのに対してなされたもの。(ST,BT,LZ:7/7)
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