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1998-07-21 ArtNo.15781
◆<星>PCSの生産削減も時間の問題?
【シンガポール】アジアにおける石油化学製品の需要と価格が過去12ヶ月間に3分の1ほど下降し、日本や韓国の石油化学企業が揃って生産を削減しているにも関わらず、ペトロケミカル・コーポレーション・オブ・シンガポール(PCS)は依然としてフル稼働を続けている。
PCSスポークスマンは先週、「アジア経済危機のスタート以来過去1年にわたり、エチレン・クラッカー2基はいずれもフル稼働を続けており、市場環境は厳しいものの下流部門のパフォーマンス次第では、このまま乗り切れるかも知れない」とするとともに、「日本や韓国の生産削減に救われた感がある」と語った。
オーディオ/ビデオ・テープ、フロッピー・ディスク、飲料用プラスチック・ボトル、ゴミ収納プラスチック・バック等、石油化学製品の需要が減退する中で、日本におけるエチレン製品の生産は今年初め以来10~15%、韓国では最大30%カットされている。
PCSの主要パートナーを務めるシェル幹部は「中国と日本の需要が顕著に下降、マージンは激減しており、強力な財政基盤を持たぬプレーヤーは取り分け深刻な打撃を受けている」、「先行きも警戒が必要で、アジアの目立った成長は今後2~3年は望めない」と語った。
この点についてはエクソン・ケミカルが最も懸念するところと見られ、同社は2000年末には市況が回復するとの判断に基づき、シンガポールにおける20億米ドルの石化プロジェクトをスタートさせたが、観測筋は、アジアの経済危機は向こう5年間持続する恐れがあり、譬え2000年前後に成長が見られても二桁には達しない可能性があると指摘した。
アジアの石油化学製品需要は過去12ヶ月間に平均30%下降しており、インドネシアでは80%、タイは40%、マレーシアは25%、それぞれ落ち込んでいる。これを受けてトン当たり高密度ポリエチレン価格は1年前の650-700米ドルから450-500米ドルに、低密度ポリエチレン価格は同900米ドルから600米ドルに、ポリプロピレン価格は800-820米ドルから460米ドルに、それぞれ下降している。
現在の価格水準では下流部門企業は利益が見込めず、PCSが生産削減に追い込まれるのは時間の問題とする向きもある。PCSは下流部門への供給価格を引き下げ、フル操業の維持を図っているようだ。(BT:7/20)
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