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1998-08-19 ArtNo.16148
◆<星>ジュロン島石油化学ハブ造成最終フェーズ、近く着工
【シンガポール】シンガポールの石油化学ハブになる人工島、ジュロン・アイランド埋め立て造成工事の最も高価な最終フェーズが近く着工される。
フェーズ3bの基礎埋め立て工事コストは26億Sドルと、フェーズ1及びフェーズ3aの合計10億Sドル強を遙かに上回る。フェーズ3bでは、995haが造成され、2003年の完成が目指される。
ジュロン・タウン公社(JTC)幹部によると、フェーズ3bの工事入札は8月4日に締め切られ、埋め立て工事は向こう数カ月中に開始される。同幹部は、全てはスケジュール通りとし、2003年の完工目標達成に自信を表明した。
経済開発局(EDB)のフィリップ・ヨー会長は今年2月、新石油化学コンプレックスの投資約束はまだ得られていないが、フェーズ3bは8月に着工されると語っていた。フェーズ3bの造成地にはモービルの石油化学コンプレックスが設けられる予定だが、同社は依然として最終決定を下していない。
Warburg Dillon Readの最新レポートによれば、アジアの石油化学産業に曙光はまだ見られない。域内の石油化学設備の拡張は持続し、世界的な供給過剰に拍車をかけている。エチレン製造能力は今年11%、来年はさらに7%の拡大が見込まれる。中東も加えるならアジアの製造能力は1997~2001年の間に年率10%の成長を遂げることになる。
このことがエクソン・ケミカルやモービル等の投資家の懸念材料だが、エクソン・ケミカルは先月20億米ドルの石化コンプレックス・プロジェクトに着手、同プロジェクトは2000年第3四半期の稼働が予定されている。しかし観測筋はエクソンは市場動向次第でプロジェクトの進捗を遅らせる可能性もあるとしている。(BT:8/18)
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