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1998-10-14 ArtNo.16877
◆＜星＞首相、経済民族主義の台頭に憂慮
【シンガポール】ゴー・チョクトン首相は12日、ＡＳＥＡＮ諸国に対してナショナリズムの殻に閉じこもるのではなく、正しいシグナルを発して投資家の自信を回復させるよう呼びかけた。
ジュネーブ拠点の世界経済フォーラム(WEF)がこの日シンガポールで主催した東アジア経済サミットの席上、首相は700人の各国代表を前に演説、以上の呼びかけを行った。それによると、アジア経済危機の結果、多くの国が経済の国際化や自由化のコストに注目するようになった。構造的弱点を抱える経済体に対して情け容赦のない懲罰を加えるだけでなく、本来健全な経済体も巻き添えにする市場メカニズムにも一部の国は疑問を呈している。
しかし民族主義の殻に閉じこもるなら、過去20年間に積み上げた市場開放や自由化の努力が水泡に帰することになる。いずれにしても国際化路線からの離脱は問題の解決にはつながらない。もし域内経済を世界経済にリンクさせることがなかったなら、アジアの奇跡など生じなかったはずである。
アジア諸国は引き続き投資家に対して正しいシグナルを発し、即ちＡＳＥＡＮ自由貿易地域(AFTA)やＡＳＥＡＮ投資地域(AIA)構想の実現に一層力を入れ、国際投資家や貿易業者を域内に誘致せねばならない。アジア太平洋経済協力(APEC)会議メンバーは貿易自由化の誓いを引き続き堅持する必要がある。ゴー首相はここで、近くクアラルンプルで催されるＡＰＥＣサミットにメンバー国の全ての首脳が出席するよう訴えた。(BT,ST,LZ:10/13)
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