SEAnews 1998-11-05 ArtNo.17153

【シンガポール】シンガポール証取(SES)及び香港証取上場のＣＭテレコム・インターナショナルは3日、中国の移動電話会社ＣＭモービル・テレコム・ホールディングズ(CMMT)の48.14％の権益を買い増し、ＣＭＭＴ持分を67.8％に引き上げるとともに、香港のページング・ビジネス権益を買収すると発表した。
ＣＭテレコムは、現金4814万米ドルと、4139万米ドル相当の証券及び2004年満期の5418万ワラントを、同取引の支払いに当てる。
ＣＭＭＴは投資持ち株会社で、唯一の資産はシェンツェン・モーション・モービル・テレコム・サービシズＣｏ(SMMT)の90％権益。後者はＧＳＭ移動電話会社に対する集金／保守／技術サービス等を手がけている。ＣＭテレコムの中国におけるビジネス・パートナー、チャイナ・モーション・テレコム・デベロプメント・カンパニーがＳＭＭＴの残りの10％のシェアを握っている。
ＳＭＭＴの1998年3月期税引き前利益と税引き利益(未監査)は各9490万人民元(S$1850万)／9360万人民元だった。
ＣＭテレコムのトニー・ハウ会長によると、支払いの半ばは2000年3月まで繰り延べられるため、ＳＭＭＴの配当収入により、ローン支払いや証券の償還費用は十分賄える。加えて金融投資家はいずれも国際的に著名な投資基金のため、これらの基金が新株引受権を行使する際には、同社の株主の陣容も強化されると言う。
一方、ＣＭテレコムはホンコン・テレコムのページング・ビジネスを買収、現金1600万ＨＫドル(内部資金:S$330万)と買収後のページング・ビジネスの3ヶ月分の粗売上を支払いに当てる。同買収は今年12月に完了する。ＣＭテレコムは香港ページング市場の10％のシェア獲得を目指すと言う。(ST,BT,LZ:11/4)