SEAnews 1998-11-25 ArtNo.17409

【シンガポール】地元ディスク・ドライブ(HDD)サスペンション・メーカー、Magnecomp Internationalは最近市場に投入した先端技術を応用したトレース・サスペンション・アセンブリー(TSA)を梃子に世界のＨＤＤサスペンション市場におけるシェアを現在の18－20％から30％に拡大する計画だ。
大和証券が23日主催した電子産業セミナーの席上、マグネコンプのヴィノド・グプタ財務担当重役(CFO)が語ったところによると、同社の昨年の純益は128％増の1570万Ｓドルをマーク、向こう3年間も35％の増益が見込める。また営業額も年率25％の最長を見る見通しだ。
マグネコンプは米国のハチソンンや日本発条(NHK)、タイのＫＲプレシジョンとともに世界のトップ4ＨＤＤサンスペンション・メーカーに数えられる。世界市場規模は目下6億米ドルで、4年内に20億米ドルに拡大するものと予想されている。
大和証券アナリストによると、米国方面の需要回復からシンガポールの電子産業の中期見通しは改善しており、ＨＤＤ産業の短期見通しも、価格の底入れ、ハイエンド・ドライブに対する需要増から明るさが見える。市場調査会社ディスク・トレンドの報告によれば、1997－2001年の間の年間成長率は平均15.5％に達する見通しと言う。(ST:11/24)