SEAnews 1998-12-24 ArtNo.17778

【クアラルンプル】ライオン・グループ傘下のアムスチール・コープは向こう6ヶ月間に16億Ｍドルの資産を売却、債務の軽減を図る。
アムスチールは1998年6月期に、前年度の1億3330万Ｍドルの黒字から11億Ｍドルの赤字に転落した。
アムスチールのウィリアム・チェン重役(MD)が年次総会後語ったところによると、これは同社資産の15％に相当する。同社は既に今年初めから資産の処分を開始しており、パークソン・スーパー・マーケット27店をＲＡ－ＰＰＢトップス・リテールSdn Bhdに1億170万Ｍドルで売却することを認めた。ＲＡ－ＰＰＢトップス・リテールSdn Bhdはオランダ企業ロイヤル・アホールドＮＶとロバート・クォク氏傘下プルリス・プランテーションの合弁会社。アムスチールは今月はメガスチールの49.9％の持分を政府投資会社のカザナ・ホールディングズに売却する計画を発表、クアラルンプル市内に所有する50階建てオフィス・ビルの51％権益をシティグループ・インクに売却する交渉も進めている。これらによりアムスチールは約7億2000万Ｍドルを手にすることになるが、同額は16億Ｍドルには含まれていない。
親会社のライオン・グループも約100億Ｍドルの負債を抱え、150億Ｍドルの資産の4分の1の売却を図っている。100億Ｍドルの内47億Ｍドルの返済期限は1年以内で、残りの42億Ｍドルは比較的長めの返済期間になっていると言う。(BT:12/24)