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1999-01-18 ArtNo.17924
◆<星>三井:フェノール事業実行準備、三菱:モノマー事業撤退決定
【シンガポール】三井化学は、目下エクソン・ケミカルと進めている原料購入交渉が3月までに妥結するなら、2億米ドルのフェノール製造事業を実行に移す方針だ。これとは対照的に三菱化学は2億米ドルの第2スチレン・モノマー・プロジェクトからの撤退を確認した。
三井化学東京本社のヨコタ氏によれば、エクソンがジュロン島における20億米ドルのプロジェクトを実行する方針を決めたことから、三井化学のエクソンとの交渉が加速されたと言う。エクソンの石化コンプレックスは2000年末に稼働、これに対して三井化学のフェノール事業は2001年の稼働が目指されている。三井化学は今年3月に稼働する予定の6600万米ドルのビスフェノールA工場の建設を進めており、フェノール工場の製品3分の1は、ビスフェノール工場に原料として供給される。フェノール事業計画は当初、昨年半ばまでに方針が決定されるはずだったが、半年にわたり遅延していた。
他方、三菱化学シンガポール事務所のマツダ重役(MD)は14日、「資金問題から同社は日本国内及び海外における投資プロジェクトを縮小しており、シェルとのスチレン・モノマー(SM)/酸化プロピレン(PO)製造合弁事業からも手を引く方針を決めた」と語った。シェルは先月末に三菱化学に替えてドイツ企業BASFをパートナーに選び、当該事業に5億米ドルを投じる覚書を交換したと発表した。同プロジェクトの最終決定は今年末に下される。マツダ氏によれば、三菱化学は第2SMPO事業への投資は見合わせたものの、同プロジェクトの製品を購入する交渉を続けていると言う。(BT:1/15)
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