SEAnews 1999-01-20 ArtNo.17940

【シンガポール】国家コンピューター局(NCB)はエンタープライズ・プロアクティブ・サポート・エンバイロンメント(EASE)スキームの下、シンガポール・テレコム子会社のナショナル・コンピューター・システムズ(NCS)、ヒューレット・パッカード(HP)、ＩＢＭに総額6000万Ｓドルの政府部門情報技術(IT)支援／サービス・アウトソーシング契約を発注した。
ＮＣＢによるとＥＡＳＥはＮＣＢが恐らく世界で最初に導入した新戦略で、サービス提供業者は日々のＩＴビジネスの運営／支援サービスの提供とともに、必要な機材の納入も引き受ける。
ＥＡＳＥは公共部門のＩＴ環境を管理するための新戦略で、公共部門のＩＴファンクションを補強するとともに、国内ＩＴ産業の成長を促すことを目指している。
ＥＡＳＥ契約は、1）ヘルプ・デスクを通じたシングルポイント・コンタクト、2）ＩＴ機能のモニターと技術障害の早期検出、3）全てのＩＴ施設の運転状況の自動追跡検査、4）ソフトウェアの電子的自動配布と据え付け、5）新システムの企画／実行／保守、の5領域から成り、今回結ばれた契約は2001年1月31日までの3年間となっている。
ＨＰ社は政府部門7機関と、ＩＢＭとＮＣＳはそれぞれ8機関と契約を結んだ。これらの機関には、金融管理局(MAS)、通産省、教育省、運輸通信省、観光局、シンガポール放送事業管理局、アレクサンドラ病院、ウッドブリッジ病院、下級裁判所、会社事業登録局、ＮＣＢ自身が含まれる。ＮＣＢは目下、新スキームを他の政府機関にも適応する可能性を検討していると言う。(BT:1/18)