SEAnews 1999-01-22 ArtNo.17972

【シンガポール】米系ディスク・ドライブ・メーカー、ウェスタン・デジタル(WD)は20日、トゥアスのハイエンド・ディスク・ドライブ工場を閉鎖し、雇用総数の9％に当たる450人を解雇すると発表した。
それによると同措置は、パーソナル・ストーリッジ部門とエンタープライズ・ストーリッジ部門を単一のハード・ドライブ・ビジネス・ユニットに統合する世界的組織再編措置の一環で、トゥアス工場におけるエンタープライズ・ドライブの製造業務は、チャイチー工場に移転される。これに伴い世界的に750人が整理される。
目下チャイチー工場には約4000人、トゥアス工場には1000人が勤務しているが、今回シンガポールで解雇される450人の半ばがトゥアス工場、残りの半分がチャイチー工場の従業員で占められる。整理は2、3ヶ月間に実行され、最終的に同社の世界的従業員総数は1万2000人に縮小される。勤続3年以上の解雇者には、就業1年に付き1ヶ月分、その他のものには、1年につき3週間分の解雇補償が支給される。
ＷＤはこの日、第2四半期の業績を発表したが、営業額は23.8％減の7億3860万米ドルにとどまったものの、損失は前年同期の1億4520万米ドルから8230万米ドルに縮小した。
今回の再編に伴うコストは4500万米ドルと見込まれているが、シンガポールにおけるコストがその内どれほどを占めるかは明らかにされなかった。ＷＤは1996年に完成したトゥアス・プラントを売却する計画だが、目標価格に達しないようなら、暫時キープすると言う。(ST,BT,LZ:1/21)