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1999-02-02 ArtNo.18074
◆<星>クリエイティブ、第3四半期業績の下降予告
【シンガポール】シンガポール証取(SES)に上場、米国ナスダック登録資格も有する、地元のサウンド・カード・メカー、クリエイティブ・テクノロジーは先週金曜(1/29)、1998年12月期第2四半期に6060万米ドルの純益を計上したと報告する一方、第3四半期には業績が下降する可能性を示唆した。
第2四半期売上は4億2870万米ドルと、前年同期を8.5%上回ったが、純益は前年同期の7500万米ドル(特別項目引き当て前)を19%下回った。米国と欧州におけるサウンド・ブラスター・ライブ・カード及びグラフィック・カードの売上は好調だったが、DVDドライブの品不足やラテン・アメリカ及びアジア市場の予想以上の不振が、足を引っ張る形となった。
この結果、欧州売上の営業額全体に占める比率が40%から49.5%にジャンプした反面、米国のシェアは1年前の44%から37.7%に、アジアのそれは16%から12.9%に、それぞれダウンした。また営業額に対する小売販売の比率は84%、相手先商標製造業者(OEM)の比率は16%を占めた。
シム・ウォンフー会長は、サウンド・カード時代が遠からず終焉するのではないかとの懸念に触れ、同社がデジタル・ベースの装置に注目している事実を明らかにした。それによると、この種の装置は、ピアノやラジオ、ウェブ・カメラ、スピーカー、オーディオ・プレーヤー、アンプ等、一般家庭に容易に見出すことのできる様々な装置で有りうる。また音響効果を高める技術そのものを売り込むこともできると言う。
アナリストらは、将来はともかく今年の業績見通しに懸念を表明しているが、シム氏は、新たな業績見通しは示さなかった。クリエイティブは、昨年10月、1999年6月期年度に5~15%の売上増と32%の粗利益率を予想したが、同見通しの達成は難しいものと見られる。
米国子会社クリエイティブ・ラブのCraig Mchugh社長はグラフィック製品やCD-ROMドライブの値下がりで、第3四半期の粗利益率は、第2四半期の30.2%から27%に下降すると予想した。(ST,LZ:1/31,BT:2/1)
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