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1999-02-08 ArtNo.18134
◆<星>シェル/PCS、コンデンセート・スピリッター増設検討
【シンガポール】ペトロケミカル・コーポレーション・オブ・シンガポール(PCS)は、ジュロン島に設けた2基のエチレン・クラッカーに対する原料ナフサの安定供給を確保するため、シェルと、後者のブコム島製油所に1億米ドル以上を投じてコンデンセート・スプリッターを増設する最終段階の交渉を進めている。
PCS幹部は事業化調査が間もなく完了することを明らかにしたものの、詳細に触れることは避けている。しかし業界筋によると、今年第2四半期にもゴー・サインが出る可能性が高い。
年産96万5000トンのエチレン・コンプレックスを経営するPCSには、住友化学に率いられる日本企業コンソーシアムとシェルが各50%出資している。
昨年12月に同消息を初めて明らかにしたPCSのハマモト重役が当時語ったところによれば、PCSのコストの50%は原料コストで、良質のナフサの供給を確保することが鍵になる。目下、PCSはブコム島製油所から間接的にナフサの供給を受けているが、パイプラインにより直接供給を受ければ、コストを削減できる。
しかし国際石油製品価格の値下がりで、安価なナフサが容易に手に入る今、この種の投資を行う可否が問題になっている。
PCSはまた9000万米ドルのデボトルネッキング計画を通じてエチレンの製造能力を年産110万トンに10%拡大する方針で、第1エチレン・プラントは今年末までに年間2万5000トン、第2プラントは2001年までに同8万5000トン、製造能力が拡大される。この点からも原料供給の拡大が必要とされていると言う。(BT:2/6)
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