SEAnews 1999-02-22 ArtNo.18259

【シンガポール】シンガポールの地場ソフト会社MediaRing(前社名ﾒﾃﾞｨｱｺﾑ･ﾃｸﾉﾛｼﾞｰ)は独自開発したインターネット電話ソフトウェア“メディアリング・トーク”のユーザー100万人の獲得を目指している。(SEAnews98/06/01参照)
メディアリングPte Ltdの黄一帆社長によると、メディアリング・トークのユーザーは昨年3月の発表以来、世界120カ国の20万人に達した。現在の第2世代ソフトウェアは第1世代に比べ操作が容易になった他、新たな機能も加わり、反響は旺盛だ。
新バージョンは昨年12月の発表後、僅か1カ月で旧バージョンが昨年3月から11月の間に獲得したのと同数の新ユーザーを獲得した。現在米国ユーザーが全体の5割を占める。米国のカリフォルニア／マサチューセッツ両州、台湾、スウェーデンにオフィスを開設、米国、欧州、日本における商標登録も済ませた。
同社のソフトウェアはwww.mediaring.com/lexingtonで無料でダウンロードできる。オリジナルの英語版の他、ドイツ語版、フランス語版、イタリヤ語版、中国語版が完成、韓国語版、日本語版、スペイン語版、ポルトガル語版も数ヶ月以内に続々発表される。
1993年にビデオ・コンファランス・ソフトウェア開発会社としてスタートした前身のメディアコム・テクノロジーは1年半前に業務を再編、インターネット電話市場に進出した。しかし米国では、メディアコムと称する企業が10社を下らぬことから、その商品名と同じメディアリングに社名を改めた。目下同社には国家科学技術局(NSTB)傘下のテクノロジー・デベロプイメント・ファンド、ベルギーのコンピューター会社、米国のWarden、地元の大華銀行(UOB)が出資、また合計75人の従業員が30％のシェアを握っている。米国3Ｃｏｍ、中国レジャンド、シンガポールのシングネット、欧州のコンピューサーブ等と戦略提携を結んでいると言う。(LZ:2/19)