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1999-03-01 ArtNo.18335
◆<星>マクスター、イーシュンに第2工場設置
【シンガポール】ディスク・ドライブ(HDD)メーカー、マクスター・コープは新たにイーシュン・アベニュー7の43万平方フィートの工場ビルを買収、HDDの生産を拡大する方針だ。
マクスターのマイク・キャノン重役(CEO)は、第2工場には今年末までに1000人が雇用されると語った。消息筋によれば、同工場ビルの床面積は35万平方フィートで、400人収容のカフェテリアや広い駐車スペース、高水準の配送/倉庫/オフィス施設等が完備されている。インターナショナル・ビデオ・プロダクツ社が1997年末に1400人の全従業員を解雇し、タイに製造拠点を移転した際、売りに出したもので、当時のオファー価格は約5000万Sドルだった。しかし現在の工業不動産の市価、平方フィート当たり70~80Sドルからすれば、マクスターは半値の2400万~2500万Sドルで買収したものと見られる。
マクスターはアンモーキオ・インダストリアル・パーク3に、同社のHDD製品全てを生産する床面積38万平方フィート、従業員4800人の工場を有するが、今回の動きは業界に驚きをもって迎えられている。業界観測筋は、マクスターは低コストの大連(中国)に新製造拠点を設けるものと見ていた。この点に関してマクスターのK.H.テー副社長兼MDが25日語ったところによると、同社は今回買収した工場ををアンモーキオ工場の別館と見なしており、シンガポールにおける生産活動の拡大に伴って従業員を新規雇用する。短期的にはシンガポールにおける事業の拡張が図られ、大連における生産は当面計画されていないが、大連は依然として長期的拡張のためのオープン・オプションと見なされていると言う。
テー氏は第2工場への具体的投資額を示さなかったが、工場の建設費よりは遙かに大きな額になると語った。親会社、現代の拠点、韓国から1996年にシンガポールに製造拠点を移したマクスターは過去3年間にシンガポールに1億6000万米ドルを投じている。テー氏によると、目下3.5インチのHDDのみを生産しているマクスターは18-24カ月以内に同社としては最初のサーバー・ドライブを売り出す計画で、既に米国における関係研究開発(R&D)活動が進められていると言う。
キャノン重役によると、昨年12月期四半期の純益は前年同期の300万米ドルから3000万米ドルにジャンプ、出荷ユニット数も昨年同期比74%増、前期比23%増の530万ユニットをマーク、業界の平均成長率15-18%を上回った。市場調査会社IDCによれば、マクスターは、世界市場シェアもシーゲートやクアンタムのシェアを食って、5%ポイントの拡大させた。キャノン氏によると、今年の市場シェアは昨年の12%を上回る見通しと言う。(ST,BT,:2/26)
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