SEAnews 1999-03-01 ArtNo.18347

【ニューデリー】インド産業連盟(CII)は北部インドとパキスタンを包含するエコノミック・ゾーンを形成し、相互の貿易投資を促進、両地の経済成長を加速するよう提案している。
ＣＩＩ幹部によると、両地には多くの相互補完的領域が存在する。例えばパキスタンに豊富に産する石炭を北部インドに移送、さらにビハールから域内市場に供給することができる。この他、水力／火力発電面での相互補完も可能だ。
こうした構想は依然として超現実的に見えるが、一旦実現するなら、それにつれて多くのビジネス機会が開かれる。北部インドの企業家の多くが、パキスタンに縁故を有することから、こうしたリンクが相互の貿易の触媒になる。この他北部インドとパキスタンはそれぞれの観光地を共同販促できる。またムンバイとカラチの両港湾のリンケージ強化も考えられる。
両国の政治的関係が高潮と低迷を繰り返すことは有っても、ビジネス・コミュニティーは独自の戦略を立て、相互の貿易・投資を促進すべきだと言う。(THBL:2/26)