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1999-03-02 ArtNo.18349
◆<星>SCVの値下げパッケージ案に番組提供会社は反発
【シンガポール】シンガポール・ケーブルビジョン(SCV)は、市場シェアの伸び悩み打開を目指し、新たな値下げパッケージを準備したが、少なからぬ番組提供者らの反発に直面している。
昨年SCVは5万人の新規顧客を獲得、契約者ベースを15万世帯に拡大したものの、同社がケーブルを敷設した80万2000世帯(国内総世帯の約90%)の18.7%に過ぎず、換言すればSCVの高価なインフラストラクチャーの80%以上が冬眠していることになる。
SCVのヨン・ラムサン社長によれば、3~4ルーム公共(HDB)住宅の住人らの多くが、基本料金(現在1カ月33.94Sドル)が引き下げられれば、契約を結ぶ姿勢を見せている。米国で開発された伝統的なマルチ・チャンネルTVのマーケッティング方式では、契約者には好みや関心の如何を問わずマルチ・チャンネルのセットが提供され、基本料金が徴収される。SCVもこうした方式に基づき、23チャンネルのセット料金を1カ月33.94Sドルに設定、基本セットに含まれていないチャンネルの視聴を希望する者には、1チャンネル当たり月額8.24~12.36Sドルを別途徴収している。
これに対してSCVが昨年末に提案した新方式では、基本チャンネルをニュース、教育、スポーツ、娯楽、コミュニティーの5つのカテゴリーに分割、契約者はこれらの5つのジャンルの1つもしくはそのコンビネーションを、より低価格、恐らく月額20Sドル前後で提供される。ヨン社長は、顧客が少ないチャンネルを希望するなら、より低価格で、つまり30Sドルではなく20Sドルで提供すべきだと語る。
SCVの同提案に対して、ディスカバリ・チェンネルの幹部は、「シンガポール市場の特徴に合ったマーケッティング方式を研究するSCVの努力は評価する。新たな方式により市場が拡大するなら我々は喝采するだろう」と肯定的だが、他の放送会社の幹部は「我々は基本料金のほんの一部を支払われているに過ぎず、アラカルト・メニューの一部がカットされれば、我々の収入も縮小せざるを得ない」と懸念を表明した
SCVと契約した番組提供者は視聴契約者1世帯当たり10~50米セントを支払われており、SCVの15万世帯の契約者ベースからすれば、その額は月額1万5000~7万5000米ドルになる。
他のケーブルTV会社幹部は、「SCVの提案はプログラムの作成ではなく、ネットワークの拡張に資金を投じるよう我々に強いるものだ」とするとともに、「広告する側からすれば、SCVの15万世帯の契約者全てが、関係チャンネルの番組を視聴している訳でないことに気づくはずであり、広告料が減れば、いずれの側にも得にはならない」と語った。
また米国におけるケーブルTVの普及率が60%に達するまでには60年を要したが、SCVの本格的マーケッティングは1年前に始まったに過ぎず、それまでは専らケーブル敷設に努めてきた点を指摘する向きもある。
この点に関して某観測筋は、ケーブルTVの契約者が増加基調にあることは確かであり、仮にSCVが新方式を導入しても、プログラマーらが、SCVとの契約を破棄してドロップ・アウトする恐れはないとコメントした。(BT:3/1)
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