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1999-03-18 ArtNo.18528
◆＜星＞ＭＡＳ、日韓以外の外人タレント起用検討：副首相
【シンガポール】リー・シエンロン副首相は16日、シンガポール金融管理局(MAS)のプロモーション部門のトップに、日韓以外の外人タレントを起用する可能性を示唆した。
アジアマネー主催のパネルディスカッションの席上、ＭＡＳ会長も兼ねるリー氏が語ったところによると、開示ベースの金融システムへの転換とともに、シンガポール金融センターを世界に売り込むのがＭＡＳの当面の使命だが、こうした活動には金融機関に密着する事に伴うリスクも存在する。
こうしたリスクを回避する上からも、外国人にこの種の部門の運営を委ねる可能性を検討している。同構想が実現するか否かは適当な人材を見出すことができるかどうかにかかっている。ＭＡＳはこれ以前から積極的に民間部門の人材を登用しており、その中には外国人も含まれている。
民間人の起用は、ＭＡＳの組織活性化に寄与するが、日本や韓国の銀行は米国銀行に対する対抗意識が強く、マルチナショナル・チームには向かない。日本人も韓国人も有能には違いないが、同じバックグランドと展望を共有しており、シティバンクやバンク・オブ・アメリカ（スタッフ）のようなダイナミズムや閃きは期待できない。
キー・ポジションのトップはシンガポーリアンが占めるのが望ましいが、その他の部署には外国人を起用できると言う。(BT:3/17)
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