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1999-04-05 ArtNo.18681
◆<星>ナスダック登録の教材ソフト会社CBT、地域オフィス開設
【シンガポール】ナスダック登録の指導的インターラクティブ教材ソフト会社CBTシステムズは、国家コンピューター局(NCB)と3年間のサービス契約を結んだのを機にシンガポールに初のアジア事務所を開設、アジア市場の開拓に乗り出した。
年商10億米ドルのCBTのT.G.マーシュ副社長(開発業務担当)によると、同社とNCBとの契約の下、6万人の公務員が政府のイントラネットを通じてコンピューター・ベースの訓練に参加できるようになる。公務員らはジャスト・イン・タイムの教育/訓練プログラムに参加し、インターネット/ロータス・ノーツ/Eコマース、マイクロソフト・オフィス等の利用度を高めるとともに、情報技術(IT)能力をアップグレードできる。
シンガポールの公務員はまたCBTが世界一を誇る教育ソフトウェア・ライブラリーの800タイプのコースウェアの内の60のコースウェアを利用できる。しかし同氏はNCBとの契約額を明らかにすることを避けた。
CBTは6カ月前にシンガポールにオフィスを設けたが、シンガポールは域内における事業拡張の戦略的立地条件を備えている。高い教育水準とコンピューター関連の知識/技術を身につけた豊富な人材を有するシンガポールはソフト製品の試験場としての役割も務めることができる。
CBTは全世界に顧客約2000社を擁するが、内70%は米国に、20%は欧州に存在、アジア、オーストラリア、南アメリカが残りのシェアを占めている。
しかしながらアジア市場は今年、他の地域を凌ぐ成長が見込まれ、同社は特に日本と中国市場の開拓に照準を合わせている。
1億1000万米ドルの手持ち契約を有するCBTは、全世界に1300人の従業員を擁し、内400人がダブリンに拠点を据えている。
CBTはこれまで年率30%の成長を達成、昨年の営業額は1億6200万米ドル、純益は2150万米ドルに達した。
今年は営業額の18%に相当する4000万米ドルを研究開発(R&D)に投じる計画だ。CBTの東南アジア地域課長を務めるKarol Zabojec女史によると、その実NCBとの契約は同社のシンガポールにおける最初の契約ではなく、同社の顧客名簿には、シンガポール航空(SIA)、Abacus、南洋理工大学(NTU)、OCBC(華僑銀行)、シンガポール・テレコムも名を連ねていると言う。
アイルランドの教師が1984年に設立したCBTシステムは、インターネットの他、CD-Rom、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)を通じてその製品を流通させている。同社の強味は広範なパートナーシップのネットワークを有すること。これらのパートナーには、ロータス、マイクロソフト、ネットスケープ、ノベル、オラクル、SAP、Java、Sybaseが含まれる。
こうしたパートナーは時には、新たなコースウェアの開発資金も負担してくれる上、CBTは、ライバルよりも早くこれらのパートナーの製品開発プランやソフトウェア、教材ソースにアクセスできる。これにより最新の技術やソフトウェアを取り入れた新コースウェアを迅速に開発することができると言う。(ST:4/2)
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