SEAnews 1999-04-06 ArtNo.18698

【シンガポール】ウェブ・サイトを設け、幅広い客層を開拓するのは良いが、一体何人のサーファーが新設サイトを訪れるのか。カナダ拠点のWorldsites Networkは顧客のウェブ・サイトをサーチ・エンジンが打ち出すサイト・リストの最前列近くに配することにより、こうした悩みに応える。
創業僅か4年のワールドサイツ・ネットワークの共同創設者Dan Monaghan氏(31)によると、同社はサーチ・エンジンがサイト・リストをランク付けするアルゴリズムとクリテリアを研究、ソルーションを見出した。この種のアルゴリズムとクリテリアは頻繁に変化するが、同社は顧客に100万人の訪問者を保証すると言う。
フランチャイズ方式により急成長を遂げるワールドサイツは顧客がＥコマースから最大限の利益を享受できるようフル・レーンジのサービスを提供する。
ワールドサイツ・ネットワークは最近シンガポールでマスター・フランチャイズ1社とフランチャイジー3社を指名した。これらの企業は、1件当たり5000Ｓドルでウェブ・サイトのセットアップを引き受けるとともに、月々75Ｓドルの費用で上述の便宜を提供する。同社はこれまでにマレーシア、カナダ、英国、アイルランド、ポーランド、オーストラリア、ニュージーランドにフランチャイズ網を展開、7桁の年商を上げている。
ワールドサイツ・ネットワークは多くのインターネット・サービス会社が見過ごしている顧客のウェブ・サイト開設後のアフター・サービスに力を入れるとともに、中小企業に照準を合わせている。例えばシンガポールのショッピング・モール、ラッキー・プラザの衣料品店でシャツを購入するツーリストは、帰国後も、ウェブサイトを通じて注文を寄せるはずである。カナダで140Ｓドルのシャツが、ラッキー・プラザで40Ｓドルで手に入るなら、そうしないはずはない。
衣料品に限らず、食品雑貨の類もウェブサイトを通じて商うことができる。アンデルセン・コンサルティングの推計によれば、2007年には食品雑貨の5分の1がオンラインで購入されるようになる。
Donaghan氏は、「依然としてオンライン化に後込みするビジネスは多いが、情報革命がＩＢＭを衰微させ、ビル・ゲイツを波頭に押し上げたように、インターネットも、ビジネス界に同じ衝撃を及ぼすはず」と警鐘した。(ST:4/5)