SEAnews 1999-04-06 ArtNo.18699

【シンガポール】地元廃棄物処理会社Colex(Singapore)はセスダック登録を梃子に公共住宅廃棄物処理民営化プロジェクトへの参画を目指している。
シンガポール証取(SES)上場企業Bonvests Holdings傘下の払込資本1030万ＳドルのColexは、今年1月にセスダック登録を原則的に認可され、近く公開公募を予定している。しかし公募調達額は500万Ｓドル未満と見られる。
同社はゴミ収集車37台を擁し、1日約300トンの商／工業廃棄物を処理している。シンガポール環境省は全国を9区画に分割、公共住宅のゴミ処理事業の一部を民間企業に委ねる方針だ。タンピニース／パシルリス地区の契約は既に1月に発注済みで、ブド(Bedok)地区の入札審査が目下進められている。
Ｃｏｌｅｘは後者に1世帯／1カ月当たり5Ｓドルの一番札を入れたが、業界観測筋は、同価格ではコスト回収は望めないと評している。この点に関してＣｏｌｅｘのYeo See Ann重役(MD)は、今回の入札は同社の公共住宅市場進出の初陣とだけ語り、それ以上のコメントを控えた。
Colexの1998年度年商は2280万Ｓドル、利益は170万Ｓドルと、1994年の各2110万Ｓドル／150万Ｓドルを僅かに上回った。(ST,BT:4/5)