SEAnews 1999-07-12 ArtNo.19748

【クアラルンプル】マルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)内に2003年の完成を目処に6000万米ドル(M$2.28億)を投じて設けられるエンターテイメント・ビリッジにはフィルム・スタジオも設けられ、スティーブン・スティルバーグやジョージ・ルーカス等の著名な映画監督が同スタジオでヒット作を制作することになる見通しだ。
マルチメディア・デベロプメント・コーポレーション(MDC)のOthman Yeop Abdullah会長は8日、ＭＤＣは既に関係プロジェクトを委ねる企業を決定しており、当該企業はスター・ウォーズ・エピソードⅠを制作したロンドンのLeavesden Studiosを所有していると語った。同氏は社名を明らかにしなかったが、Leavesden StudiosはDatuk Keramat Holdings Bhd(DKHB)に所有されている。エンターテイメント・ビリッジの第2期プロジェクトではディズニー・ランド・スタイルのテーマ・パークが、第3期(最終)プロジェクトではホリデー・リゾートが設けられると言う。
記者会見の席上、ＭＳＣ国際諮問委員会のメンバーで、スター・ウォーズの特殊効果を担当したBob Bishop氏は、「ＭＳＣは今やハリウッドとシリコン・バリーを合体する偉業を目指しており、そのような潜在性を追求するプロジェクトは世界的にも初めてのもの」と指摘、Disney／Sony／MGM／Paramount／Fox／Universal／Warner Brothers等のハリウッド・スタジオが加盟するモーション・ピクチャー・アソーシエーション(MPA)のMike Connors副社長は、「この種のビリッジを設ける最適の時機」、「フィルムの成功にはある種のスパークが必要であり、マレーシアにはそれが存在する」等と語った。(NST,7/9,ST:7/10)